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2006-05-20 20:09  <ふられた>
通り雨に。

久しぶりの青空に誘われて、近くのグランドらしき広場に球蹴りに行った。
その広場は雑木林の片隅に存在し、辺りはうっそうとした木々。
その広場に到着し、少年等のとなりで蹴り始めたと同時にいきなりの雨。
しかも、風と雨が織り交ざった嵐。辺りの雑木林が激しく揺さぶられる。
広場脇の東屋に急遽避難。思いもよらなかった急展開に驚くと同時に心躍る。
嵐は凄かった。雨はバケツをひっくり返したようにザァザァ降る。
辺りの木々も風に煽られて縦に横に激しく踊る。葉と葉のこすれる音が凄まじい。

その後、最初の勢いの反動からか嵐の覇気は失われていく。激しい嵐は、甘雨へと変化する。
仕方なしに、いつ上がるのか定かでない雨が降り止むのを待つ。しかし、中々降り止まない。
広場という舞台が目の前にあるのに、目的を果たせないというジレンマ。
ただひたすら雨が上がることを切に祈りながら辛抱強く待つ。

やがて、雑木林を隔てたかなたの暗い雲の合間から光明が。
雨はまだ降り続けているけれど、だんだんとあたりは明るく照らされてくる。
上空は暗い雨雲。辺りは光に照らされて黄色。雨上がりはもうすぐだ。
空を見上げたらそこには7色に輝く虹がかかっていた。暗い雲と7色の虹のコントラスト。
その後雨は降り止み、さっきまでの嵐が嘘のように晴天へ。
通り雨は、美しい色彩の虹によって幕が下ろされた。

いろいろな移ろいを見せてくれた通り雨。
その展開は、なんか少しだけ人生に似ているように思う。
by note_R | 2006-05-20 20:09
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