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2005-06-03 18:37  <屋久島>
今、僕が最も思い焦がれ訪れたい地。それは、屋久島である。
恐らくそこでは、圧倒されるような自然の凄まじさを身にしみて感じられるに違いない。
現実にその地に足を踏み入れたことはないが、三好和義の写真集を見ているとそう確信してしまう。

「 7000年の齢〈よわい〉に耐えし屋久杉は天に連なり身じろぎもせず 」
屋久島の森のあまりの神々しさに心打たれた梅原猛は、思わずそう歌った。そして、その姿に人間の理想的な生き方を見た。

さほど大きくないのに屋久島には、7つの1800m級の山々が存在する。それだけに、この島は全体が急峻な山岳島となっている。
その地形がまた、多くの降水量を生み出す。高い山にそって空気が上昇・冷却し、多くの雲を生み出すのだ。
山間部では年間降水量が8000mm以上にもおよび、これは世界でも屈指の多雨地帯とほぼ変わらない。
豊かで手つかずの自然島を生み出すのに、この環境は十分過ぎるくらいだ。
厳しい急峻な山岳地帯は人為を遠ざけ、豊かな雨はうっそうとした自然を生み出す。
豊かな原始林の島。水の島。神の島。それが、屋久島である。

この屋久島は、1993年に白神山地とともに世界遺産に登録された。自然遺産として。
文化遺産として、その時に登録されたのは姫路城と法隆寺であった。
そして、これらはいずれも日本で初めての世界遺産となった。

では、遺産とは何なのだろうか。そして、残すべきものと活かすべきもの、壊すべきものとは何なのだろうか。
そして、それらはいかにして残されていくべきなのか。
by note_R | 2005-06-03 18:37
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